近所のお友だちが漢検を受けるって聞いたの。え~小学生が漢検なんて受ける??
我が家の子どもたちは、学年末に新出漢字の確認という意味で漢検受験しているよ。
ちょっと難しそうに思うかもしれないけれど、小学1年生の漢字修了程度が10級だから、簡単な級もあるよ。今は小学生でも受験する子が多いんじゃないかしら。
「漢検」は、日本の漢字能力検定試験の略で、小学生でも受験することができます。
中学受験、高校受験にむけて頑張るご家庭の中には、小学生時代からコツコツと受験をすすめる方も増え、中学になったあとの内申点加算に期待する声もあるようです。
我が家は小学校の新出漢字の定着を確認する意味で、年度末にその学年が目安の級を受験してきました。(もちろん昨年度も受験しましたよ)
今回は、小学生の漢検受験について、受験までの流れやおすすめの学習方法をまとめてみたいと思います。見たい部分が途中からある方は、もくじから飛んでぜひ読んで見て下さい!
それではスタートです!
漢検とは?
「漢検」とは、公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施している、漢字の読み書き能力を測定する検定試験です。受験者は、1級から10級までの中から自分の実力に合った級を受検します。高校や大学の入学時の評価対象としている学校もあり、就職活動にも有利となる検定です。受験前には自分が挑戦する級の内容や受験方法をしっかり確認しましょう。
受験当日はリラックスして試験に臨むことができたほうが良い結果(合格)に近づきますので、不安は事前に解消しておきたいものです。
漢検の受験方法
最近では学習の定着確認や中学受験準備に向け、小学生が受験することも増えているようです。
以下は、小学生が漢検を受験する際の一般的な手順です。
(※具体的な詳細は試験年度や地域によって異なる可能性がありますので、最新の情報を確認することをお勧めします。)
漢検には、以下3つの受験方法があります。
・個人受検
・集団受検
・インターネット受検
この記事でご紹介するのは、個人受検の方法です。
全国47都道府県の主要都市約180か所に設けられた公開会場で受検でき、年に3回実施されます。
受験級と受検資格の確認:
漢検には級があります。まず受験する級を決定し、その級の受験資格を確認します。
級 | レベル | 対象漢字数 | 合格基準 |
10級 | 小学校1年生修了程度 | 80字 | 150点満点80%程度 |
9級 | 小学校2年生修了程度 | 240字 | 150点満点80%程度 |
8級 | 小学校3年生修了程度 | 440字 | 150点満点80%程度 |
7級 | 小学校4年生修了程度 | 640字 | 150点満点80%程度 |
6級 | 小学校5年生修了程度 | 1006字 | 150点満点80%程度 |
5級 | 小学校6年生修了程度 | 1130字 | 150点満点80%程度 |
4級 | 中学校1年生修了程度 | 約1600字 | 200点満点80%程度 |
3級 | 中学校2年生修了程度 | 約3000字 | 250点満点80%程度 |
2級 | 中学校3年生修了程度以上、一般常識的な漢字を含む約6000字 | 約6000字(公開会場でのみ実施) | 総合判定で70%以上 |
準1級 | 大学・一般常識的な漢字を含む約10000字(公開会場でのみ実施) | 総合判定で70%以上 | |
1級 | 大学・一般常識的な漢字を含む約13000字(公開会場でのみ実施) | 総合判定で70%以上 |
受験の申込み:
漢検の試験日程や詳細な情報は、漢検の公式ウェブサイトや関連する情報を確認してください。
個人受検の申し込みは、CBT-Solutionsの運営する「受験者専用サイト」から申し込みが可能。
※申し込み後は、受付完了メールなど、検定に関する大切なお知らせをお送りしますので、メールが受信できるようにドメイン指定受信で「help@cbts.com」「@cbt-s.com」「inquiry@ic.kanken.or.jp」の3つを許可するように設定してください。
受験料の支払い:
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試験勉強:
受験級に応じて、漢検の公式テキストや問題集を利用して勉強を進めます。漢検は漢字の読み・書きだけでなく、漢字の成り立ちや歴史に関する知識も求められるため、幅広い知識が必要です。
試験当日の準備:
試験当日は、身分証明書や試験票など必要なものを持参し、試験会場に間に合うように到着します。
試験受験:
指定された時間内で試験を受けます。試験は、漢字の読み書きや漢字に関する知識を問うものです。
結果の確認:
一定の期間が経過したら、漢検の公式ウェブサイトや通知を確認して、試験結果を確認します。
漢検の学習方法
漢字検定の学習には、日本漢字能力検定協会の公式サイトにある教材が役立ちます。
以下は、漢字検定協会が提供する教材の一部です。
漢字学習ステップシリーズ
漢字一字一字を丁寧に学習でき、漢字能力が総合的に身につきます。
幅広い分野の練習問題で検定対策にもなります。
(※こちらは7級(4年生修了程度))
いちまるとはじめよう! わくわく漢検
初めての漢検受検にピッタリ!楽しく学べるシリーズ!1日10分で手軽に取り組める問題集。1日の勉強が終わったらシールをペタリ♪毎日の勉強が楽しくなります。
(※こちらは10級(1年生修了程度))
漢検 過去問題集
実際の問題を解きたい方におすすめ。2021・2022年度の検定問題を級別に収録しています。
受検前の総仕上げにぴったりです。
(※こちらは8級(3年生修了程度))
【合わせて利用できる!】
無料で利用できるオンライン教材もあります。
例えば、毎日漢字.comでは、書き取り問題を毎日15問出題しており、漢字力を鍛えることができます。
小学生の漢検準備は、学校で使っている漢字ドリルで十分!
漢検と言っても、小学生が受験する場合でも特に難しく考える必要はありません。
基本的には「〇年生で習う漢字」に沿って学習をすすめれば十分漢検対策になるからです。
そこで大活躍するのが、小学校で配布され毎日の授業に使われている漢字ドリル。漢字の読みや書き、意味などを学ぶための教材ですが、子どもたちが使い慣れている”漢ド”を使い、繰り返し練習することが近道となります。
以下に、漢字ドリルを効果的に使うためのアプローチをいくつか挙げてみます。
学年に応じたドリルを選ぶ:
漢字の難易度は学年によって異なります。学年に適した難易度のドリルを選び、段階的に漢字を学んでいくと効果的です。
定期的に復習する:
漢字は覚えたと思っても、定期的な復習が大切です。ドリルを使って漢字の定着を図りましょう。
漢字の成り立ちを理解する:
漢字の成り立ちや構造を理解することで、覚えやすくなります。ドリルで漢字の成り立ちに関する問題に取り組むと良いでしょう。
文脈で覚える:
単なる漢字の羅列ではなく、漢字を文脈に組み込んだり、漢字を使った文章やフレーズを理解することで、漢字がより実用的になります。
漢字の意味を理解する:
漢字をただ読み書きするだけでなく、その漢字が表す意味を理解することが大切です。ドリルで漢字の意味に関する問題に取り組むと良いでしょう。
筆順を守る:
正しい筆順で漢字を書くことは、漢字の定着につながります。ドリルで漢字の書き順に関する問題に取り組んでみてください。
漢字を使った文章を書く:
ドリルだけでなく、自分で漢字を使った文章を書くことも大切です。実際に使ってみることで、覚えた漢字が実用的なスキルとして身につきます。
漢字ドリルはあくまでツールの一つであり、総合的な漢字の学習には他にも様々な方法があります。自分に合った学習スタイルを見つけながら、楽しく漢字の学習に取り組んでいくと良いでしょう。
漢検による内申点
漢字検定の内申点については、漢字検定協会の公式サイトには記載がありませんでした。
ただし、高校受験において内申点は重要な指標です。
都道府県や各学校によっては、英語検定や漢字検定などの資格取得で内申点が加点される場合もありますので、学校の先生などに相談してみるのがよいでしょう。
内申点とは、
中学校3年間の成績や出席日数、態度などを総合的に評価したもので、高校入試においても重要な役割を果たします。内申点の計算方法や基準は、各都道府県教育委員会が定めています。例えば、東京都では、中学校3年間の成績を5段階評価で評価し、各教科ごとに加点を行います。隣県の千葉県では中1~3の成績が反映されるなどルールが異なりますので、受験する学校に合わせて受験を検討しましょう。
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